CIRQUE DE BLANCA FINAL -JAPOO- A movie with performance by persona blanca

鉄腕アトムは「人間と機械奴隷」の物語として描かれた…下敷きになったのは「スパルタカス」ローマの奴隷蜂起リーダーを描いた名画…アトムがパンツ一丁なのはロボット闘技場に出された名残で、つまり「奴隷」としてのコスチュームなのである。

鉄腕アトムで育った私が、日本民族を主人公とした究極の奴隷文明を描いた怪小説「家畜人ヤプー」に惹かれたのは偶然ではないのだろう。

 沼正三「家畜人ヤプー」も寺山修司「奴婢訓」も、或る意味「ガリヴァー旅行記」「奴婢訓」を書いたジョナサン・スィフトの落し胤であることは間違いないのだが、私にはとりわけ日本人の特質にマッチした作品に思える。

 「家畜人ヤプー」の様な民族的自虐を極めた文学が、多くのインテリゲンチャの支持を得る様な社会は海外からどう見えるのだろう…日本人は何故此処まで「優秀な奴隷」としての性質を備えているのだろう。それは歴史による物か、風土による物か、或いは…

 こういった度を外れた被虐の中にある種の「美しさ」を見てしまう日本人の心性こそが今日の日本の悲劇を招いた一因であると言えるのかも知れない…しかし、それでも尚、そうした感性を捨ててしまうことに躊躇する自分がいること…そんな複雑な想いがおそらく…私に『JAPOO』を書かせたのかも知れない。

手塚治虫から沼正三へと、更にスイフト「ガリバー旅行記」〜寺山修司「奴婢訓」或いは「猿の惑星」へと引かれた奴隷論の蟲惑的な小道の傍らに「JAPOO」は佇む。『日本人』という筋金入りの奴隷民族の辿ろうとしている運命を不安げに見守りながら…

[悪の秘密結社・BOSS/劇作家: 白神貴士]


『JAPOO』はpersona blancaが、(2009年から、過去3回にわたり行われてきた)「CIRQUE DE BLANCA」公演の「FINAL」として2015年にパフォーマンス・生演奏と合わせ上映予定の作品でしたが、諸事情により単独上映となる見通しです。詳細は確定次第掲載いたしますので少々お待ち下さいませ。


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